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やってみよう 落花生の育て方

1まずは落花生栽培に適した土づくり

自社農場を例に、春の種蒔きから秋の収穫までをご紹介します。

まずは落花生栽培に適した土づくり。落花生はPH(酸性・アルカリ酸)が5.5〜6に適応した作物ですので酸性度の強い土にはアルカリ性の石灰を補強して土壌改良が必要となってきます。 晴れて土が乾いている日に肥料をまいてよく耕します。 10cm〜15cm程度の深さに耕せばよく、堆肥や腐葉土を使えばなおさら効果的です。

  • 有機堆肥を畑に混ぜる作業。
  • 肥料を畑にまいて落花生に適した土づくりを行います。

2暖かくなってきたら種蒔き時期

落花生の発芽には地温20度以上が必要です。 一般的には外気温が25度を超えることのある5月中旬〜6月にかけて種を蒔きます。
また、マルチ栽培と言って、ビニールを張って地温を高める栽培方法もあります。

種は生の乾いてキズのないものを用意します。(皮がむけたり、割れた落花生では発芽しません。)
肥料をまいて耕してからすぐ種を蒔いても 大丈夫ですが、土づくりしてから1週間程度おいて土に肥料を馴染ませてから種を蒔いたほうが いいでしょう。肥料が土中のバクテリアと反応して熱がでますので、その熱が根を傷める事 があるからです。
種は横置きにし、指で1〜2cm程度沈め、土を掛けます。落花生の種は極端な水を嫌う 性質をもっていますので、雨降り中とか雨後直ちには避けましょう。 カラスや鳩等の鳥害から守るのにミシン糸を四周に張るのも効き目が有ります。

  • 畑にマルチを張っていきます。
  • 1つずつ種を丁寧に蒔いていきます。

3発芽を始めます

種を蒔いて1週間〜10日で発芽します。(ビニールを張って種を蒔けば5〜6日 で発芽します。)
菜園等路地で落花生を栽培する場合は、土壌に水分が蓄積されています ので水やりの必要はなく、ときおり降る雨で十分です。
落花生の種は土の中に入ると、1日で“胚軸”という根を作り出す基が伸びだし、2cm程度になると根(主根)が 出てきます。この根が伸び始めるにつれて地上で発芽を開始します。
  • 発芽から10日後の落花生。
  • 18日後。だいぶ育ってきました。

41日だけ咲く、かわいらしい花

発芽してから40日ぐらい経つと、小さな黄色い花が咲いてきます。この花は朝咲いて昼頃には萎んでしまう一日花です。最終的には1本の株で250〜300の花芽をつけるといわれています。
1週間もすると萎んだこの花の元から紐のようなもの(これを専門用語で子房柄といいます) が伸びてきます。この紐がだんだん伸びて土の中に入って2〜3cmのその先端に落花生の さやをつけます。これが落花生になります。花が咲いてから85〜90日程度で収穫できます。
  • かわいらしい黄色い花が咲きます。
  • 青々と茂った落花生。

5いよいよ収穫

収穫の目安は木でも分かりますが、下枝が枯れ始めたらいいでしょう。実際は試し掘りしてみて、さや の網目やさやの中の実の色で判断します。種を蒔いてから130日〜135日、花が咲いてから 85日〜90日で収穫できますので、いつ種を蒔き、いつ花が咲いたかを記録しておけば容易に収穫時期がわかります。
掘り起こした落花生は、木を下に、実を上にして天日乾燥します。これを地干しといいます。 これを10日ほどすると落花生の出来上りです。
この時の豆の水分は20%程度で、"8分乾燥程度"といいます。保存するには更に乾燥が必要 で、水分が7%程度になるまでにします。しかし"8分乾燥程度"でも煎って食べることができます。 収穫した落花生を充分に乾燥し、通気性が良く涼しい場所に保管しておけば来年もまたその ムキ実を種にすることができます。
  • 1つずつ丁寧に掘り起こしていきます。
  • 採れたての落花生。
  • 収穫した落花生を乾かすために積み上げた「ボッチ積み」。

意外と育てやすい落花生。自宅でもチャレンジ!

アンデス生まれの落花生は乾燥に強く、水はけの良い土地であれば、どんな土の畑でも大丈夫。石灰をまぜこめば栽培に適した土になります。
畑がなくても、植木鉢やプランターでも育てることができるので、気軽に自宅で栽培にチャレンジできますよ。

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